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農業とシティプロモーションと私

保田 知紀

保田知紀初めまして、小美玉市部室で酪農をやっています。保田 知紀です。
私がシティプロモーションに興味を持ったキッカケは、言うまでもなく第1回全国ヨーグルトサミットin 小美玉です。
酪農業協同組合の青年部の部長としてお声がけ頂き、約1年半の間たくさんの異業種の方々とサミットの準備を進めました。その時まで一般の人たちは酪農に興味がないと思っていました。牛乳の消費は落ち込み、豪州産の牛肉が大量に店頭に並ぶのを見て、私はそう思っていました。けど実際は違っていました。多くの消費者が酪農のこと牧場のことを全く知らない分からない、そんな状況でどんな牛乳が美味しいのかなんて考えることもしないというのが、本当のところなのだと感じました。
10年前に日本の畜産業に大打撃をあたえた口蹄疫以降、牧場の出入りは禁止され多くの人が牧場の仕事、酪農業を知らずにいたのです。
そして、本当は牧場の中を見たいと思っていることも知ることが出来ました。私たち酪農家も牧場のことを語ることもせず、どうせ興味などないと消費者を遠ざけていました。
私は多くの人たちに酪農のことを知ってもらいたいと思うようになりました。これから小美玉で酪農をやっていく仲間がどのような想いをもっているのか、多くの人たちに伝えることで、少しでも今後の酪農業に寄与出来るのならば、青年部長としてこんなに有り難いことはないと思います。
そのためにはシティプロモーションに参加し、その活動を通して多くの人たちと知り合うことで、その人たちの考えに触れて理解すること、そしてこちらのことを理解してもらうことで、酪農業さらには農業という“なりわい”を知ってもらうことが大切なのではないかと考えています。
ある人に「農業では人を呼ぶことは出来ない。」と言われました。確かにたくさんの人を呼ぶことは出来ないと思います。
でも、農家は転勤しません。余程のことがない限り小美玉に留まり、農業を続けていきます。一度に呼べる人は少なくても継続的に人に来てもらうことが出来ます。